2025/06/26 11:54
ご覧頂き有難う御座います♪
1960年代ピックアップの開発が終了したこともありちょっと小休止。
いつかお伝えできればと考えていた事、それが「ノスタルジーとテクノロジー」について。
ヴィンテージトーンを追求して行くかたわら誰もが思う事、「なぜ現代技術で解析、再現出来ないのか?」。
しかも面白い事に当時の材料(1950年代~70年代)を使った商品でも現在奏でているヴィンテージと同じトーンは再現出来ていない。
それは理屈としては解るよね。60年前のデットストック使ったピックアップなら現在奏でているヴィンテージトーンと同じ音が出てくるのは60年後だと。
再現できないのはギターそのものが素材の複合体である事、経年劣化により変化が継続している事、そしてピックアップに限って言えば非常に原始的な構造である事が要因であると考えています。
ピックアップ(特にFender系シングルコイル)の構造は簡単で極論マグネットに銅線巻いてあるだけ。
構造があまりにも単純だからこそ構成要素に少し相違があると完成物に変化が表れてしまうのかなと思います。
そう考えるとアンプやエフェクターはテクノロジーの進歩で飛躍的に品質、操作性、電気的特性が進歩しています。
ノスタルジーに拘らなければヴィンテージトーンを再現するDSPをどこか(ギター・エフェクター・アンプ)に内蔵することにより実現することの方が早く、確実で安価に達成できるかもしれません。
でも電気的損失を抑える技術が進歩しているのにマイクやスピーカーと言った電気と音の初期的な変換部分の進歩は遅い。
それ故に私の様な人間が個性的商品を提供できる大きな要因かと思います。
もう少しだけノスタルジーとテクノロジーの狭間で個性的な製品を提供出来ればと思う次第です。
暑いので体調管理に気を付けて下さいね。